社章バッジの仕上げ方法の中に「イブシ仕上げ」というものがあることをご存じでしょうか?本記事では、社章バッジの仕上げ方法として「イブシ仕上げ」についてご紹介していきます。
社章バッジ「イブシ仕上げ」とは?
重厚感があり、アンティーク調な見た目に仕上げることができるのが、社章バッジの「イブシ仕上げ」です。社章バッジに特殊な処理を施すため、とても味わい深い雰囲気のバッジになります。
文字・マークが凸面になるよう社章バッジ表面に凹凸をつけ、凸の部分に銀メッキ、そしてさらにその上から燻しをかけて作られるものが多いです。
メッキ仕上げの社章バッジに比べると、全体的に落ち着いた印象の社章バッジに仕上げることができます。また、「イブシ仕上げ」の社章バッジの一部に金メッキ(金差し)を入れて、イブシ銀単体のバッジとはまた違った印象にすることもできます。「渋さの中にも少し華やかさがほしい」という場合に、金色が入ったイブシ仕上げの社章バッジはピッタリなのではないでしょうか?
社章バッジ「イブシ仕上げ」のメリットは?
社章バッジ「イブシ仕上げ」のメリットをいくつか挙げてみましょう。
社章バッジの傷が目立ちにくい
一般的な金・銀メッキの仕上げバッジは、艶感がある鏡面のような仕上がりになっていることが多いです。そのため、使用する中で小さな傷・傷みの部分が生じてしまうとその傷が目立ちやすくなってしまいます。
しかし、こちらのイブシ仕上げの場合、あえてくすみがかった仕上げが施されているため、傷がついても目立ちにくいのです。変色しても大きく見た目が変わることはありません。
深みのある味わいをしている
イブシ仕上げの社章バッジは、バッジ自体が落ち着きのある仕上がりになっています。
バッジの凸面はあえて艶が消されていて、凹面に黒ずみが残っている仕上がりが特徴となっています。
深みのある味わいがあり、さまざまなシーンで使用することのできる、使いやすさ抜群の社章バッジ仕上げです。
社章バッジ「イブシ仕上げ」の注意点
社章バッジ「イブシ仕上げ」の注意点をいくつか挙げてみましょう。
イブシの色合いに個体差が出てしまう
イブシ銀の特徴とも言える黒ずみ箇所に、それぞれ少し差がでてきてしまいます。
その理由としては、特殊な加工を施して社章バッジを変色させた後、職人が一つ一つを手作業で磨き上げていくためです。
この変色部分をあえて残すのが職人技であると言えます。
できる限りは同じように磨き上げてもらえますが、やはりどうしても個体差は生じてしまいます。
しかしそれもまた、イブシ仕上げの味になるでしょう。
社章バッジ表面に光沢が出せない
社章バッジ表面に光沢が出せない
イブシ仕上げでは、金・銀メッキの社章バッジのような光沢感は表現ができません。
くすみがかった落ち着きのある雰囲気が魅力であるため、「社章バッジに光沢感を出したい」という場合は金・銀メッキの仕上げ方法を選択しましょう。
おわりに
本記事では、社章バッジの仕上げ方法として「イブシ仕上げ」についてご紹介しました。
「イブシ仕上げ」はあえて社章バッジの艶消しをして、深みのある味わいを感じさせるように磨かれていきます。
ビジネスシーンだけでなく、学校の校章にも用いられています。
「一般的な社章バッジとは少し違う、落ち着いた雰囲気のある社章バッジを作りたい」という場合は、ぜひこちらのイブシ仕上げを選択してみてください。