一般的に社章バッジにはさまざまな素材が使用されており、希望するデザインやビジュアルによって好みの材質を選択することができます。
しかし、どのような材質があるのかを把握していないと選ぶことも難しいかと思います。
本記事では、そんな社章バッジで使われる代表的な材質をいくつかご紹介していきます。
社章バッジで使用されている材質の種類
社章バッジで使用されている材質の種類をいくつかご紹介します。
金
純金(K24)と呼ばれる一番高価なもの、おおよそ75%が金で作られているK18、おおよそ42%が金で作られているK10の3つがあります。色味・用途・予算によってそれぞれ使い分けられています。
金や銀といった貴金属に関しては、重さの指定があれば、社章バッジ業者の方で厚み・直径といったものを計算してもらうことも可能です。
銀
高給な材質と言われているのが、純銀です。
柔らかいうえ、傷が付きやすいとされており、銀の含有率が92.5%という「スターリングシルバー(Silver925)」を使用する場合もあります。
真鍮、銅
比較的安価で丈夫な材質とされているのが真鍮・銅です。金属プレス機など鍛造によって社章バッジを製造する際に用いられます。従来は金メッキ・銀メッキなどでコーティングを行います。いぶし仕上げ・古美などのアンティークな加工もできます。
金張り
別名「ゴールドフィルド」と呼ばれているのが金張りです。銀・銅といった表面に分厚く金が貼られている状態の地金を指します。
従来の金メッキのおおよそ100倍の金がコーティングされていると言われています。
一般的に社章バッジに使用される材質は何?
一般的に社章バッジに使用されている代表的な材質は何か分かりますか?
それは「真鍮」であり、銅Cu・亜鉛Znの合金です。黄銅の中でも20%以上の亜鉛比率を誇るものを真鍮と呼んでいます。
加工のしやすさ・耐久性などを総合評価したうえで、真鍮が最も高い費用対効果を出す材質であるとされているのです。
よく使われる仕上げ方法は?
ではよく使用されている仕上げ方法は何なのでしょうか?
色入れ・色なしのどちらにも使用されているのが、「メッキ仕上げ」です。
装飾に限らず、社章バッジの本体を保護してくれる役割を果たしています。
さまざまなメッキ手法により、色・質感といったものに変化を与え、社章バッジに多くの表現力を与えていくのです。
発色が美しい仕上げ方法は?
現在、社章バッジが美しく発色するとされている仕上げ方法としては、「研ぎエポ仕上げ」「ラッカーエポ盛り仕上げ」「印刷仕上げ」が挙げられます。
3つの特徴としては、PANTONE・DICで指示することが可能な7000以上の色を鮮明に美しく発色させることができるという点にあります。
企業・会社のロゴマークには深い意味が込められている場合が多く、社章バッジを作る際にもその色選びは非常に大切な要素となります。
この3つの仕上げ方法では、極限まで同色に近く再現できるうえ、美しく発色させることが可能であるため、「発色」にこだわりを持たれている場合にはおすすめです。
中でも、「研ぎエポ仕上げ」に関しては、現代の七宝焼きであるとも言われているほどです。
おわりに
本記事では、社章バッジで使われる代表的な材質をいくつかご紹介しました。
社章バッジ制作業者によっては、ご紹介した材質以外にもさまざまな材質を用意している場合があります。
「こういったビジュアルの社章バッジにしたい」「相手にこんな印象を与えたい」などの希望がある場合には、ぜひ材質にも目を向けてこだわりながらベストなものを選んでみてはいかがでしょうか?