社章バッジは、その企業・団体の社員であるということを表す重要なアイテムです。「会社の顔」でもある社章バッジを胸につけることによって、それぞれの社員の責任感も高めることができます。そのため、社章バッジのデザイン・カラーなど「仕上げ」にはしっかりとこだわりをもって製作するという方がほとんどです。本記事では社章バッジの仕上げの種類「七宝仕上げ」について、仕上がりや注意点もあわせてご紹介していきます。
伝統工芸として、ブローチやペンダントに用いられることが多い「七宝仕上げ」の仕上げ方法です。
七宝特有の透明感が魅力となっており、落ち着いた色味のものを好む方にはぴったりだと言えます。
ガラス質の「釉薬」をプレスした凹の部分に流し込んでいき、固まった表面を研磨してツヤ感を出し、最後にメッキを施して製作します。
焼き付けて作ることによってガラス粉末が凝固し、ガラス質が社章に閉じ込められたような仕上がりになります。
ロゴマークの部分は金・銀のメッキで表現し、背景色には七宝を使って表現します。
七宝焼ならではのガラスのようなツヤ感が美しい仕上げ方法です。
また社章バッジのさまざまな仕上げの種類の中でも、「七宝仕上げ」はとくに耐久性に優れており、変色も起こしにくいのが特徴であるとされています。
社章バッジ「七宝仕上げ」の注意点
「七宝仕上げ」の注意点についてご紹介します。
ツヤ無し加工・マット加工はできない
七宝仕上げの場合は、七宝焼きの性質からしてツヤ消し加工(ホーニング加工)ができないため、メッキ面についてはツヤありの仕上がりになります。
ツヤ無し加工を希望される場合、別の仕上げ加工を選ぶことがおすすめです。
使用できる色が限られている
また七宝は綺麗な色合いが特徴ではありますが、限られた色しか使用することができません。
希望する色味に近い七宝色での製作になるので、メインカラー・イメージカラーにこだわりを持っている方は少しイメージとずれてしまうこともあるかもしれません。
その場合は、「研ぎエポ仕上げ」「ラッカー仕上げ」など色が忠実に再現できるような仕上げ加工をおすすめします。コーポレートカラーを大切にしている場合、「研ぎエポ仕上げ」の仕上げ方法を選ばれるのがおすすめです。
社章バッジ「七宝仕上げ」はこんな人におすすめ
社章バッジの「七宝仕上げ」をおすすめする人の特徴についてご紹介します。
伝統工芸の技術を駆使して社章バッジを作りたいという方
日本の伝統工芸である「七宝焼き」の技術を活かした社章バッジになります。
この伝統工芸の技術を使って作られた社章バッジには独特な味わいがあります。
七宝焼き特有のツヤ感が特徴で、高級感のある仕上がりになるでしょう。
社章バッジのロゴデザインの色数があまり多くないという方
「研ぎエポ仕上げ」「ラッカー仕上げ」のように、使用する色の数によって料金が異なります。
そのため色の数が増えれば、当然社章バッジの単価も高くなってしまいます。
社章バッジのロゴデザインに使われている色の数がそれほど多くない・色の数にこだわりはないという場合に「七宝仕上げ」はおすすめです。
おわりに
本記事では社章バッジの仕上げの種類「七宝仕上げ」について、仕上がりや注意点もあわせてご紹介しました。
社章バッジの「七宝仕上げ」は特有のツヤ感や色合いが特徴的であり、この仕上げ方法でしか出せない魅力があります。
「七宝仕上げの方法でこんな社章バッジが作れたら良いな…」「こんな仕上がりにしたいのだけれど、七宝仕上げでできるの?」と思われている方は、ぜひ当社に一度ご相談ください。