社章バッジの仕上げ方法にはさまざまなものがあります。その中でもカラーバッジを製作することができる「本エポ(研ぎエポ)」仕上げについてご存じでしょうか?今回は社章バッジの仕上げとしてこの「本エポ(研ぎエポ)」仕上げについて、どのような仕上げになるのかも併せてご紹介していきます。
「本エポ(研ぎエポ)」仕上げの社章バッチとは?
企業・会社のカラーである「コーポレートカラー」を色鮮やかに表現することができる仕上げ法です。カラーを入れた後、社章バッジ表面の研ぎ出しを行うことで、艶が美しい見た目になります。社章バッジ表面をフラットな状態に仕上げることができるほか、希望デザインによっては表面に凸凹を付けて立体感を出すこともできます。
シンプルなものであれば凹部分にカラーを入れ、文字部分にメッキの凸で磨きをかけることで、高級感漂う仕上がりになります。コーポレートカラーがある場合はできる限りその色味に近づけたいと思うでしょう。その色を忠実に表現できるように、DICなどの色の指定を行うこともできます。
凹の部分に有色樹脂を入れて研ぎ出しを行うため、平らで美しい表面に仕上がり、希望の色味を再現することができます。イメージしている色の再現率が高いことから、色の指定も細かく入れることができます。
研ぎ出しによって磨かれた社章バッジ表面は美しい輝きを放ちます。
その他カラーを入れられる仕上げの種類は?
「本エポ(研ぎエポ)」仕上げのほかにカラーを入れられる仕上げの種類をご紹介していきます。
七宝仕上げ
伝統工芸として日本に古くからある「七宝焼き」の製法を使って色付けを行うのですが、その色表現にはある程度制限があります。文字・マークの部分は金・銀メッキのカラーを施し、その背景には七宝カラーを入れ込み、表面を平らにして完成です。
七宝特有の透明感と色味が特徴です。「色味は落ち着いているものが良い」という方にはピッタリでしょう。
ラッカー・ラッカーエポ盛り仕上げ
色の数をたくさん用いるようなデザインには、この「ラッカー・ラッカーエポ盛り仕上げ」がおすすめです。
社章バッジのサイズが小さいため、「色をたくさん入れるのは大変なのでは…?」と思う方も多いのですが、この仕上げ方法の場合は多色でも対応可能なのです。そのため、従来は難しいとされるキャラクターの社章バッジも作ることができます。
社章バッジ表面に凸凹を付けたのち、ラッカーを流し入れていき仕上げていきます。
ポッティング(シール印刷エポ盛り)仕上げ
社章バッジには数多くの製作方法がありますが、このポッティング仕上げの場合は、「社章バッジのデザインにグラデーションがある」「デザインが非常に細かく複雑で通常の仕上げでは製作が難しいとされる」場合に取り入れられる方法になります。
まずはデザインを上質紙に印刷して上から透明樹脂を流した後、真鍮製台座に貼り付けていくという流れで作られていきます。
真鍮材を台座部分に使用するため、高級感漂う仕上がりになるのです。
おわりに
今回は社章バッジの仕上げとして「本エポ(研ぎエポ)」仕上げについて、どのような仕上げになるのかも併せてご紹介しました。
「本エポ(研ぎエポ)」仕上げはイメージにそった色味をできる限り忠実に再現します。
色指定も細かく行うことができるので、コーポレートカラーがある場合はその色味を追求することができます。
また「本エポ(研ぎエポ)」仕上げ以外にもカラーバッジにする方法はいくつかあることが分かりました。
「七宝仕上げ」「ラッカー・ラッカーエポ盛り仕上げ」「ポッティング(シール印刷エポ盛り)仕上げ」といった方法もあるため、社章バッジをどのようなカラーに仕上げたいかをじっくりと検討したうえで決定するようにしましょう。